バルーンイメージ誌 翻訳

成功の道
ピーター・ラカゴノ
ジョージ・クインテロ
米国加州CBA、チノのバルーン・ヘブン社

要約:

カルフォルニアで学生時代を共にした、パートナーであるピーター・ラカゴノとジョージ・クインテロはまさかバルーン業界で身を立てるとは思いもしなかった。
ピーターはデズニーで働くのが夢だった。そして、ジョージはカール・ポリーの授業を受けていた。しかし、多くのイベントを経験するうちに、エキサイティングで創造的な才能が彼等を新たな人生に導いていったのである。 こうしたビジネスセンスが今日のバルーン・ヘブンにつながっていった。

チャンスをものにしろ:
1983年に、ピーターはバレンタンイデーに街角でバルーンを売ることを決めた。
その投資額は200米ドルを地元のパン屋さんの友人達からかき集めた。
先ず彼は、ヘリウムタンクと風船を入手し、地元高校の10名のチアガールを集めた。
何とその日の売り上げは1000米ドルを記録したのである。−1983年、その当時の金額としては桁違いだった。
バルーン販売益で得た元手をもとに、ピーターは地元の花屋さんの裏手で“バルーン・ヘブン”を起業させたのである。 最初は、コスチュームに身を包んだデリバリーから始め、徐々に結婚式デコレーションの仕事を開拓して言ったのである。

ジョージはスタッフと共に現場へ赴き、業務をこなし事業拡大を図ったのであった。
当時、バルーン業界には教育現場・研修現場等は皆無であったのである。
そこで、ピーターとジョージは“バルーンデコとは何か”を徹底して教育したのである。
やがてクラスやセミナーに人気が出始めてきた。 ビジネスが軌道に乗るまでには、それ程の時間はかからなかった。 一方で、ジョージはCal Polyに参加した。

Human Resource(ヒューマン・リソース)」の略称。一般的には人材とか人的資産という意味になる。従来の社員という認識ではなく、企業にとっての重要な資産であるという意識で従業員をとらえるもの。

4年生の時、ヒューマン・リソースの講義を受け、彼の学生時代の集大成としてバルーン・ヘブンを起業したのである。 しかし、彼のビジネスプランは学長により否定された。
学長によれば、風船事業は、お遊びで事業とは言わないと言われたのである。
同様に彼の父親からも同じアドバイスがあったのである。
しかし、彼自身の成功体験から、また、ジョージも同様に違う見方をしていたのである。彼は、Cal poly(カリフォルニア工科州立大学)を退学する事を決意し、フルタイムでバルーン・ヘブンに起業したのである。

http://www.calpoly.edu/

1986年の頃、転機を迎えたのである。ピーターがこれまでの実績あるデコ作品写真集を持ってデズニーに接触を図った後、わずか2〜3ヶ月で目的を果たしたのである。
彼はデズニーの担当ディレクターとのルートを構築し、1987年には既に、スターツアーグランド・オープニングを任せられたのである。 数多くのデズニー内でのイベントでの装飾施工を行ない、カルフォルニア州の他娯楽施設でも更に躍進を続けた。

現場を任せられそれお抜かりなくメンテしていく、“こうしたビジネス快進撃を続けてきた“とピーターは語る。デズニーで働くという夢を達成し、更に彼が思い描いてきた方法と違う形で才能を発揮したのである。

サービスと規模の成長:
色々な展開があったー150スクエアーフィート(13.5m2)の事務所を皮切りに、ピーターとジョージは、6,186スクエアーフィート(576m2)の倉庫・ショールム・事務所のスペースを確保した。バルーン・ヘブンの従業員数は5名で、別にアルバイトを5名採用していた。それ以外に外部から仕事の規模に応じて派遣社員を有効活用していたのである。 WEB上では24時間フルタイムで、1週間絶え間なく業務展開した。
同社の収入源は、飛込み客・デリバリー客・装飾客・フルタイム装飾・ヘリウムレンタル事業等から構成されていた。 同社は各種のイベントで大型バルーン装飾を手掛け、その作品は評判を呼んだのである。 デズニーに加え、全米にその評判は広がり、学校・ホテル・銀行や大企業に至るまで席巻したのである。

バルーン・ヘブン社は、バルーンデコを使用しないものから、特殊効果・生地加工・紙吹雪・エアーチューブ・照明まで取扱ったのである。 内勤チームは徹底して創作活動等に従事し、“弊社は単なるバルーン会社ではなく、イベント展開する総合企業である”とピーターは豪語する。“ 弊社は出来る事は何でもする、顧客が「価値」だと考えるものなら何でも取り込むと語る。
バルーン・ヘブン社は、一丸となって挑戦し弛まない創造的な努力を継続し、動きやエキサイティング性を取込んだデザインや個性ある商品展開を図っている。
“絶え間ない工夫と発明、製造メーカーからの新作展示も取り入れて行く“と語る。
ジョージは、“常に新しいものを追求し、同じものは使わないというスローガンを大事にしたい”と語る。

事業展開:
ピーターとジョージによれば、顧客の誰もが弊社に尊敬の念を抱き、まさにプロだと絶賛している。“弊社は、協力な、チームを持ち、我々が抱えるプロ従業員の中には20年以上のスタッフを多数存在する”と言う。“そうした従業員は業務に精通し、卓越した業務知識・経験を持っている”。 ビジネスを導くプロとしての心構えは、単に制服やネームタグにとどまらず、その精神にある。 あらゆる演出の実現やシステム・ツールは、一貫性や効率向上を加速させる。 これらの提案は、安全基準・環境適応・イベント管理・土壇場での適用に柔軟に応える事を担保するものだ。“弊社はコストに執着する信奉者である”、とジョージは声を大にする。即ち、装飾費用に関して、事前コスト・事後コストを分析し、採算性研究を行なう、それ故に、正確な収益を確保可能とするのだ“。

起業して以来約27年になるが、バルーン・ヘブン社は終始一貫してデコ現場に携わってきた。顧客管理(ファイル化)を確実に行ない、いつでも交信可能な書類管理を徹底しているのである。顧客データー整理をし、常時管理可能な状態にしている。
ジョージはどの局面からでも顧客対応可能なチーム編成する事が重要だと言う。“弊社は仕事を求め、チームは装飾に全力を尽くす、故に初心に帰ることが大事だ”と言う。
チームは計画・目標・顧客の好みを把握する。顧客との効果的なコミュニケーションを図ることは、プロとしての姿勢であり、潜在顧客に電話で応対する事からスタートする。
男女問わず、こうした心構えは常日頃から持つべきものだ。だから、ジョージは何が出来るのか?何を知っているのかを掌握する事が大事だと言う。
“仕事が取れるか取れないかにかかわらず、顧客との接触を図る事から始まる”。と言う。
何も変化がなければ、何も変わらない“。加えて、弊社の企業顧客先は、弊社と契約に至る場合に、契約内容・保険内容・価値情報・業務履行等について精査を行なう。
こうした契約からも約束を履行する企業体だと知ることになる。“弊社はただ単にバルーンを販売する会社ではない事を印象づける事になる”。とピーターは語る。

教育の提唱:
業界紙の記事やコンベンションでの教育から、ピーターとジョージは、教育は受け持つ責任を果たしている。加えて、業界でのバルーン教育推進活動にて、世間への配慮や環境問題への取り組みも忘れていない。ジョージは特にカルフォルニアバルーンの法への取り組み活動、即ちラジオや広報活動も行なっている。同社は事前にこうした情報公開を顧客に開放している;何故MICROFOILバルーンには、メタリックリボンは使用されていない等である。加えて、商品の品質や生物分解性のラテックスバルーンについての一般への教育活動にも従事している。

チャンスを求めて:
バルーン・へブン社は長年の顧客リストを保有しており、同チームは同時に新規顧客開拓も幅広く行なっている。ジョージは顧客層をグループ別に区分し、層別の市場戦略を実行している。“大事な事は常に攻めの姿勢を崩さぬ事”と語る。繰り返し打診する事、必要に応じ、時代に応じ必要な展開計画を図る事“。勧誘電話活動や定期的に広告活動を行なう事。商工会議所や顧客に情報を与え続ける事。ジョージはビジネスを多角的に捕らえ、プロモーション・クーポン等で顧客の目を向けさせる事。
“こうした経済で、先取りや積極果敢な活動を行なう事”と言う。
ピーターとジョージは新しいチャンスを見出す為に様々な情報誌に注意を払う。
潜在的な装飾関係情報や地域での来るイベントやビジネスチャンスを聞き漏らさない。

価値ある情報を与える:
バルーン業界で成功する為には、ピーターとジョージは、付加価値のある情報や提供すること。それによりビジネスを見て、装飾プロジェクトに賛同を得て、合理的なコストで提供する。こうした事が、もし成功したいなら不可欠だという事を提唱したいと言う。
廉価で目先のビジネスにとらわれる事無く、着実に根を下ろすビジネスを行なう事。
実りあるプレゼンテーションを心掛ける、常に新しい事への挑戦・創造を忘れない事だとジョージは語る。不可能だと考えるな!道を開く方法を模索しろ!
ジョージに言わせれば、情報還元をチームで行なっている。今週は何があったのか・先週はどうだったのか・社内会議情報を共有する。プロジェクトに対し、ブレーンストームや目新しいアイデア等。

ブレーンストーミング【brainstorming】とは米国で開発された集団的思考の技術。自由な雰囲気で、他を批判せずにアイデアを出し合い、最終的に一定の課題によりよい解決を得ようとする方法。

バルーンへブンの成功は1人や2人ではなく、訓練されたチーム力の集積の結果なのである。同社の社員は各大小イベント現場にて従事し、評価を受けている。全員がプロである。
弊社は人生に対しマジックや創造性やデザインを創作するのだ。創造性に対する情熱や熟練が弊社の中核にある。次は何が起こるのかをワクワク感をもたらす事が出来るのは我々なのである。